3月21日(月) 根菜のボイルサラダ

<メニューの詳細と栄養>

大根やにんじん、かぶ、じゃがいもなどの根菜とベーコンをボイルして、醤油バルサミコマヨネーズを和えました。バルサミコ酢のことを、みなさんはご存じでしょうか?健康や若返りという意味「balsamic」が語源とされ、その昔イタリア人は、バルサミコ酢は滋養のある調味料で、人々の健康を守り元気にするものとして重宝してきました。バルサミコ酢は、イタリアの北部に位置するモデナ地区だけで、11世紀から作られている伝統的な果実酢です。製造の方法や産地、成分などを細かく定めた法律があり、これらをクリアしなければバルサミコ酢とは呼ばれないという、由緒正しい伝統的な製法を守る酢なのです。栄養で特徴的なのは、ポリフェノールが非常に多いこと。米を原料に作られる日本の黒酢も栄養豊富ですが、バルサミコ酢のポリフェノールはなんと黒酢の3倍です。また、ぶどうの茎や種に含まれるポリフェノールの一種、レスベラトロールが豊富で、長寿や老化防止に効果が期待できます。さらに黒酢と比較してナトリウムは2.9倍、カリウムも3倍、カルシウムは3.4倍、鉄は3.5倍と極めて高いバルサミコ酢。瓶からしたたる芳醇で濃厚な味わいの1滴に、美容にも健康にもアンチエイジングにも嬉しい多くの栄養成分がたっぷりです。今回のメニューは、手作りマヨネーズに和えてソースにしていますが、ドレッシング以外にも、煮詰めてソースにしたり、漬け汁にしたり、炒め物の隠し味に使ったり、また、スイーツにも使うことができる便利なお酢なので、ぜひご家庭でも活用してください。

<特定原材料アレルゲン(7品目)の使用について>

マヨネーズに含まれる卵を使用しております。なお、その他のアレルギーにつきましては、個別に対応しますので、問い合わせください。

<食器について>

このお皿は唐津焼で、16世紀末、秀吉の文禄慶長の後で、朝鮮半島より渡来した陶工たちにより伝えられた技法と、備前地で発見された砂岩を含む土で作り出された焼き物です。この新しい技法は、それまでの日本の焼き物に一大転機をもたらす全く新しい焼き物として侘び茶の茶人たちに珍重され、現在では生活の器としても発展した。佐賀県唐津の港より、日本各地に運ばれたことから「唐津焼」と呼ばれるようになった。

高麗窯の古家章弘さんと古家義弘さんの作品は、粉引やはけ目、無地灰釉など、素朴で使いやすい器が多い中、唐津の茶碗やぐい呑みに多く見られる装飾の皮鯨(かわくじら)の四角の角を落とした形のお皿です。これは口縁部に黒い縁取りをあしらったもので、名の由来は口縁部の黒を鯨の皮(背中側)、うつわ本体の白~灰色を鯨の身(腹側)になぞらえたことによります。

色みが優しいことで、食材の色を引き立てます。また、形が四角いことで、食べ物が豪華に見えるだけでなく、黒い縁があることで、料理の色彩が締まります。縁がポイントになることで、メリハリがつくため、料理が盛り付けしやすいのが特徴です。

<合わせたい主菜>

マグロやカツオのお刺身はいかがでしょうか?カブと相性が良く、効率良く栄養を吸収できるため、一緒に摂ることで疲労回復に役立ちます。また、胃腸の働きが低下している場合には、納豆がおすすめ。ボイルに含まれるかぶにはでんぷんの分解を助ける消化酵素が含まれていて、納豆のたんぱく質も非常に消化吸収がよく、胃にやさしい食材であるため、胃を優しく癒してくれます。

<食楽の食べかた>

ボイルしてある野菜のため、リメイクはなんでもできます。卵焼きやお肉の炒め物などの具材にも早変わりです。塩分が気になる方は、プラスで1品として作るのではなく、いつも作っているスープや味噌汁などの具として加えるのもいいでしょう。いろいろ試してみてください。

<合わせたいお酒>

野菜の自然な甘みとバルサミコマヨネーズの風味とは、白ワインはもちろん、軽めの赤ワインやロゼワインもおすすめです。ビールならホワイトエールを冷やしすぎず合わせてみてもよさそうです。

<本日の献立について>

「根菜のボイルサラダ」と「長ネギの塩麹炒め」で合わせています。根菜類をボイルしたことでの甘味とバルサミコマヨネーズの酸味、長ネギの塩味によって、さまざまな五味が楽しめる献立となっております。

PAGE TOP