3月24日(木) 根菜のそぼろあんかけ

<メニューの詳細と栄養>

大根とじゃがいも、にんじん、長ネギ、小松菜に、しょうが風味の鶏そぼろあんかけをかけました。大根を使った時、大根の上側と下側で味の違いを感じたことがありませんか?実は大根の上部と下部では大根の甘味・辛味の違いがあり、大根の葉っぱ側の上部は甘く、大根の根っこ側の下部に行くに従い辛味が増していきます。これは大根の成長過程が関係しており、大根が下へ下へ成長していくときに虫などにかじられてしまわないように自らの身を守るために辛味が強くなっているのです。そのため、大根の部位ごとの味の違いで料理の使用方法を変えます。大根の上部はサラダや大根おろし、下部は煮物料理、中部は万能部分として上下部の使い方、もしくは刺身用の“大根のツマ”に使うといいですね!大根のみならず、じゃがいもやにんじんといった根菜が入るため、おいしさを引き出すためじっくり煮込んで、長ネギや小松菜を入れて彩り豊かに仕上げています。しょうがの香り成分のシネオールには、食欲増進の働きを持つが含まれており、疲労回復・身体を温める効果もあり、健胃・解毒・消炎作用もあると言われています。まだまだ寒い日が続くので、根菜類としょうがの組み合わせで、身体を芯から温めましょう。

<特定原材料アレルゲン(7品目)の使用について>

特定原材料にあたるアレルゲンは使用しておりません。なお、その他のアレルギーにつきましては、個別に対応しますので、問い合わせください。

<食器について>

備前焼は、岡山県備前市伊部(いんべ)地区周辺を産地とする焼き物。釉薬を一切使用せず、1200〜1300度の高温で焼成する焼締め陶です。土の性質や、窯への詰め方や窯の温度の変化、焼成時の灰や炭などによって生み出される備前焼は、一つとして同じ色、同じ模様にはなりません。また、茶褐色の地肌は、備前焼に使われる粘土の鉄分によるものです。備前焼は、高温で約2週間焼き締めるため「投げても割れない」と言われるほど堅く、すり鉢や、大きなカメ、壷が多く作られていました。
また、現在では、微細な気孔があり通気性に優れているため、切花が長持ちする花びんや、微細な凹凸により、きめ細かな泡ができることからビールグラスとしても重宝されています。備前焼の成形は、手びねりや轆轤(ろくろ)を使います。成形した後は、へらなどで装飾を施す場合もありますが、生地の模様は、窯詰めの際に異素材を一緒に焼いたり、炎の動きや、割木の灰などがかかり、模様として焼きあがります。窯の中の場所や炎の強さ、灰の量によって模様が変化するため、作家は、長年の経験から焼き上がりを予想して窯入れをしますが、最終的には焼きあがるまでわからないということになります。これが、2つとして同じものができない備前焼の魅力ではないでしょうか。

この陶器は、とにかく形がかわいらしいこと。器を支える足が3つなため、少し不安定な感じもしますが、その儚さがとても愛おしくなる陶器です。深さがあるため、汁が多い煮物やアイスなどのデザートにも合います。深みのある色合いが、料理の見た目をワンランクアップさせてくれます。

<合わせたい主菜>

根菜のそぼろあんかけに含まれるじゃがいもにはカリウムが豊富に含まれており、体内の余分なナトリウムを排出し、高血圧の予防効果が期待できます。この働きを助けるには、同じくカリウムを多く含んでいる大豆でできている豆腐や油揚げ、厚揚げなどを一緒に食べると効果的です。お豆腐も用意するのが楽ですが、厚揚げや油揚げもトースターでそのまま焼き上げてお醤油をかけるだけで立派なおかずになるため、おすすめです。

<食楽の食べかた>

根菜類がたくさん入ったそぼろあんかけは、煮物だけを当日に楽しみ、そぼろを卵焼きにかけて食べるのも美味しいですよ。もちろん、あんかけだけ残して、ご飯にかけて、醤油などをかけていただくのもおすすめです。一緒に食べるのもいいのですが、たまには、1品のお料理を分けて2度楽しめたらいいですね!

<合わせたいお酒>

和風の味付けにはやっぱり日本酒。重すぎずでも米の旨味が感じられる、純米~純米吟醸酒をあわせるのがよさそうです。

<本日の献立について>

「新玉ねぎのかき揚げ」と「根菜のそぼろあんかけ」の組み合わせですが、揚げ物に組み合わせたい副菜は、さっぱりしたものがぴったりです。味的にさっぱりとしたサラダやマリネといったものを組み合わせてもいいのですが、今回は胃腸の負担を考えて、胃に優しい根菜たちがたくさん入った煮物にしました。

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