4月4日(月) かぶのとろとろあんかけ

<メニューの詳細と栄養>

かぶや大根、にんじん、大根の葉とひき肉を使ったあんかけ風の和風の煮物です。温めても、冷えていても美味しくお召しがりいただけます。
今回の煮物のようなとろみですが、他にもスープや汁もの、ソースなどを、軽く粘りのある状態にするときに使用します。みなさんはとろみの効果はご存知でしょうか?
材料が冷めにくくなる、具に汁がよくからむ、のどごしがよくなるなどの効果があります。
とろみをつけるには、水溶き片栗粉、くず粉、コーンスターチ、フランス料理などによく使うバターと小麦粉を混ぜたブールマニエなどがあります。
ご家庭でとろみとなると、片栗粉が一般的ですが、野菜演出家の齋藤さんは、お料理に合わせて使い分けています。
その一つがカレーです。コーンスターチでとろみをつけることで、軽いとろみが出て、とてもさっぱりいただけます。
メニューによって、とろみの材料を変えると、また料理に一つ変化が出ます。
鹿児島では、さつまいものでんぷんを作っていて、販売しています。こちらはよくお菓子に使われていたりしますが、購入できる機会があったら手に入れてみてください。
さつまいもでんぷん15gと、砂糖15gに牛乳200ccを鍋に入れて火にかけるだけで、ブラマンジェが10分もかからずに出来上がります。
もちっとしたとろみが、寒天とかではないため、こちらの食感もまた楽しいですよ!おうちでも、片栗粉以外でもぜひ、いろいろなとろみで楽しんでください。

<特定原材料アレルゲン(7品目)の使用について>

特定原材料にあたるアレルゲンは使用しておりません。なお、その他のアレルギーにつきましては、個別に対応しますので、問い合わせください。

<食器について>

備前焼は、岡山県備前市伊部(いんべ)地区周辺を産地とする焼き物。釉薬を一切使用せず、1200〜1300度の高温で焼成する焼締め陶です。土の性質や、窯への詰め方や窯の温度の変化、焼成時の灰や炭などによって生み出される備前焼は、一つとして同じ色、同じ模様にはなりません。また、茶褐色の地肌は、備前焼に使われる粘土の鉄分によるものです。備前焼は、高温で約2週間焼き締めるため「投げても割れない」と言われるほど堅く、すり鉢や、大きなカメ、壷が多く作られていました。
また、現在では、微細な気孔があり通気性に優れているため、切花が長持ちする花びんや、微細な凹凸により、きめ細かな泡ができることからビールグラスとしても重宝されています。備前焼の成形は、手びねりや轆轤(ろくろ)を使います。成形した後は、へらなどで装飾を施す場合もありますが、生地の模様は、窯詰めの際に異素材を一緒に焼いたり、炎の動きや、割木の灰などがかかり、模様として焼きあがります。窯の中の場所や炎の強さ、灰の量によって模様が変化するため、作家は、長年の経験から焼き上がりを予想して窯入れをしますが、最終的には焼きあがるまでわからないということになります。これが、2つとして同じものができない備前焼の魅力ではないでしょうか。

この陶器は、とにかく形がかわいらしいこと。器を支える足が3つなため、少し不安定な感じもしますが、その儚さがとても愛おしくなる陶器です。深さがあるため、汁が多い煮物やアイスなどのデザートにも合います。深みのある色合いが、料理の見た目をワンランクアップさせてくれます。

<合わせたい主菜>

かぶの栄養には、ビタミンCが多く、カツオやマグロのお刺身と合わせると、タンパク質も摂れて疲労回復に役立ちます。今日使用している大根は、煮込んでいるため、生の大根であるツマも一緒に食べると、煮物では摂れない酵素も摂れて、おすすめです。

<食楽の食べかた>

煮物が少量残ってしまったら、全ての具材をスプーンなどで細かくして、ソースにします。それを卵焼きや豆腐にかけても美味しいですし、ご飯にそのままかけると、とろみがあって食べやすいあんかけ丼ができます。

<合わせたいお酒>

野菜を活かしたあっさりした味付けのため、さっぱり系の白ワインや、ビールならホワイトエール(白ビール)などが合いそうです。もちろん和風同士で米の旨味も感じられる純米~純米吟醸の日本酒にあわせてもよいでしょう。

<本日の献立について>

「ブロッコリーの炒め物」と「かぶとろとろあんかけ」で合わせています。カレー粉で少しスパイシーな炒め物と、とろとろにした和風の煮物の組み合わせは、胃腸を刺激して、癒してくれるメニューなため、たくさん食べることができます。

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