3月28日(月) 大根とたけのこの煮物

<メニューの詳細と栄養>

大根、たけのこ、にんじん、長ネギ、がんもどきを煮物にしました。春に旬を迎えるたけのこは独特の香りとシャキシャキした食感が特徴的ですが、体を作る上で欠かすことのできないたんぱく質を含んでいるなど、栄養面でも魅力がある野菜です。たけのこには様々な栄養が含まれていますが、その1つにたんぱく質があります。他にもカリウムや食物繊維に加えて、チロシンという聞きなじみのない栄養も含まれています。たけのこのタンパク質は、たんぱく質の代表格である肉や魚ほど多くはありませんが、生のたけのこ100gには3.6gのたんぱく質が含まれています。たけのこのカロリーは100gあたり27kcalと非常に低いため、ダイエットしながらたんぱく質を補いたい方にお勧めの食材。また、野菜の中でも特にカリウムが多く含まれ、生100gあたり520mgほど含まれています。たけのこを切ると、中心部分に白い粉のようなものがありますが、それがチロシンです。チロシンはあまり聞きなれない名前ですが、たんぱく質の元となるアミノ酸の一種であり、私たちの体にとって有用な働きを持っています。チロシンはドーパミンという神経伝達物質を合成する際に必要で、幸せを感じたり集中力を上げるなど、脳を活性化させる働きがあります。見栄えが良くないからと白い粉を取り除いて食べると、せっかくのチロシンを捨てていることになるため、そのまま煮物にして、白く残っているものがあれば、食べてください。たけのこと食べ合わせが良いのは、カルシウムを多く含む食材なので、今回はがんもどきと一緒に煮物にしました。そのほか、厚揚げもおすすめです。

<特定原材料アレルゲン(7品目)の使用について>

特定原材料にあたるアレルゲンは使用しておりません。なお、その他のアレルギーにつきましては、個別に対応しますので、問い合わせください。

<食器について>

笠間焼は茨城県笠間地域で採れた粘土を使って作られる、関東で最も古い歴史を持つ焼き物。江戸時代中期、笠間藩・箱田村の名主であった久野半右衛門が、信楽焼の陶工 (長右衛門) から教えを受け開窯。特に栃木県益子町の益子焼は笠間焼の製法を受け継いでおり、笠間焼とは兄弟産地の関係。このほか、山形県山形市の平清水焼、栃木県馬頭町の小砂子焼などが笠間焼と関わりを持つ産地として知られています。「◯◯焼はこうあるべき」といった型にとわられず、作家たちが自由な活動を行ってきたことが、窯ごとに表情が異なる、現在の笠間焼の幅広さに繋がっています。

この陶器の美しさは、なんといっても、色合いです。また、紫がかった赤みがあることで、食材の色を引き立ててくれるのと、形状と厚みによって、重厚感を出してくれます。煮物にもデザートにも、汁物にも使える優れものです。

<合わせたい主菜>

たけのこと食べ合わせの良いのは「カルシウムを多く含む食材」です。たけのこにはえぐみ成分であるシュウ酸が含まれています。シュウ酸は大量に摂ると尿路結石の原因となるため、溜まる前に排出する必要がありますが、その時に必要なのがカルシウム。シュウ酸はカルシウムと結びつくことで、シュウ酸カルシウムとなり便として排出できます。たけのこのようにシュウ酸を多く含むほうれん草のような食材を食べる時には、カルシウムを含む食材を一緒に食べると良いでしょう。例えば、カルシウムたっぷりなチーズをのせた鶏肉のソテーはピッタリですよ。

<食楽の食べかた>

煮物は実はパンにも合うのをご存知ですか?トーストに煮物をのせて、マヨネーズをかけて焼きてみてください。とても深い味わいのトーストができます。味もしっかり染み込んでいるため、野菜だけとは思えない満足感も得られます。

<合わせたいお酒>

春を感じる煮物には、火入れしていない生の日本酒や、ほんのり苦味を感じることもあるソーヴィニヨンブランの白ワインなどをあわせてみてはいかがでしょうか。

<本日の献立について>

「菜の花のミモザサラダ」と「大根と筍の煮物」を組み合わせた理由ですが、どちらも春を感じる1品にしました。サラダによって、野菜の酵素や水溶性のビタミンが摂れて、煮物で野菜の甘みや旨味を感じられるようにしました。菜の花の華やかな感じと、筍の歯応え…ぜひ、食卓で春を感じていただければ幸いです。

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