3月10日(木)キャベツのアクアパッツァ

<メニューの詳細と栄養>

キャベツやケール、新玉ねぎ、エリンギを使って、ニンニクとドライトマトを入れた白ワインを煮詰めることでメカジキやアサリといった魚介の旨味を引き出したアクアパッツァです。アクアパッツァの中に入っているケールは野菜の王様と言われるほどの栄養豊富な野菜です。アブラナ科のキャベツの原種とも言われるケール。その原産地は、南ヨーロッパの地中海沿岸地方で岩壁に自生していたもので、薬草として使われており、ヨーロッパでは古くから栽培されています。ケールには、カロチノイド系の色素である強力な抗酸化力を持ち、活性酸素を除去するルテインや、有害な活性酸素から体を守る抗酸化作用や免疫を増強する働きがあるβカロテンが豊富に含まれています。特にβ-カロテンは、トマトの5倍も多く含まれています。β-カロテンは、人間の体内で必要とされる量のみビタミンAに変換されます。
また、ケールには牛乳の2倍ものカルシウムや自然な睡眠を導くホルモンであるメラトニン、ビタミンE、ビタミンC、食物繊維などの栄養素も豊富に含まれています。メカジキは、むくみを解消するカリウムや、カルシウムの吸収を促して骨を丈夫にする働きがあるビタミンD、脂質に含まれる脂肪酸の一種で脳の働きを活発にする栄養素として知られていて、中性脂肪やコレステロールの低下、アトピーやアレルギーへの効果なども期待できるDHA、もちろんタンパク質が豊富に含まれています。低カロリーなのでダイエットに適した食材であり、さらには、うま味成分であるグルタミン酸も多く含んでいるため、メカジキを使うとおいしい料理に仕上がりやすく、高たんぱく質・低カロリー・低脂質な食生活の継続に役立つので、ぜひ活用してみてください。

<特定原材料アレルゲン(7品目)の使用について>

特定原材料にあたるアレルゲンは使用しておりません。なお、その他のアレルギーにつきましては、個別に対応しますので、問い合わせください。

<食器について>

備前焼は、岡山県備前市伊部(いんべ)地区周辺を産地とする焼き物。釉薬を一切使用せず、1200〜1300度の高温で焼成する焼締め陶です。土の性質や、窯への詰め方や窯の温度の変化、焼成時の灰や炭などによって生み出される備前焼は、一つとして同じ色、同じ模様にはなりません。また、茶褐色の地肌は、備前焼に使われる粘土の鉄分によるものです。備前焼は、高温で約2週間焼き締めるため「投げても割れない」と言われるほど堅く、すり鉢や、大きなカメ、壷が多く作られていました。また、現在では、微細な気孔があり通気性に優れているため、切花が長持ちする花びんや、微細な凹凸により、きめ細かな泡ができることからビールグラスとしても重宝されています。備前焼の成形は、手びねりや轆轤(ろくろ)を使います。成形した後は、へらなどで装飾を施す場合もありますが、生地の模様は、窯詰めの際に異素材を一緒に焼いたり、炎の動きや、割木の灰などがかかり、模様として焼きあがります。窯の中の場所や炎の強さ、灰の量によって模様が変化するため、作家は、長年の経験から焼き上がりを予想して窯入れをしますが、最終的には焼きあがるまでわからないということになります。これが、2つとして同じものができない備前焼の魅力ではないでしょうか。

この陶器は、とにかく形がかわいらしいこと。器を支える足が3つなため、少し不安定な感じもしますが、その儚さがとても愛おしくなる陶器です。深さがあるため、汁が多い煮物やアイスなどのデザートにも合います。深みのある色合いが、料理の見た目をワンランクアップさせてくれます。

<合わせたい主菜>

アクアパッツァは本来主菜であるため、タンパク質はたっぷりとれますが、味付けがあっさりしているため、おかずとして食べ応えのあるものがおすすめです。例えば、ちくわの炒め物やはんぺんの炒め物、厚揚げのオーブン焼きなど、簡単ですが、ボリュームが出せる主菜が合いますよ。

<食楽の食べかた>

アクアパッツァにカレー粉を入れると、スープカレーになります。食欲がなくても、さっぱりと食べられますし、カレー粉をかけるだけという手軽なので、ぜひお試しください。カレー粉は、免疫力がアップするので、コロナ対策としてもどんどん活用していきましょう。

<合わせたいお酒>

にんにくと魚介の旨味の滲み出たアクアパッツァには、コクのあるタイプやミネラルを感じるタイプの白ワインがおすすめです。

<本日の献立について>

「青梗菜の中華炒め」と「キャベツのアクアパッツァ」の献立ですが、中華料理とイタリア料理の組み合わせにしたことで、主食はご飯でもパンでも楽しめます。料理の国を変えることで、調味料が違うため、味わいが重ならないことで、脳の活性化につながります。

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