4月11日(月) 根菜の煮物

<メニューの詳細と栄養>

大根とにんじん、かぶ、こんにゃく、がんもどきの煮物。根菜の甘みや旨味がたっぷりと味わえます。煮物に入っているタンパク源である「がんもどき」(ひりょうず)ですが、謎が多いのをご存知ですか?「ひりょうず(飛竜頭)」はポルトガル語の「Filhós(フィリョース)」に日本語の音を当て、漢字で表記したもの。「Filhós」とは小麦粉に卵を混ぜ合わせ油で揚げたお花のような形のポルトガルの伝統菓子で、戦国時代に日本に伝わったと言われています。つまり当時は、豆腐料理ではなくお菓子の一種であったようです。しかし、江戸時代末期頃には現在の「がんもどき」に近い「豆腐巻(とうふけん)」が、部分的に製法が似ていたため「ひりゅうず」と呼ばれるようになったとされています。
一方「がんもどき」は、江戸時代に考案された精進料理ですが、もともと材料は豆腐ではなくこんにゃくで、味がガンという鳥の肉に似ているため、がんもどきと呼ばれるようになったと言われています。
しかし、いつからコンニャクが豆腐に変わったのか、なぜ、「がんもどき」と「ひりょうず」が同じものになったのかなど、はっきりした由来は現在も謎のままのようです。
がんもどきは、タンパク質と脂質で、大豆由来の成分でできています。 ほかにも、抗酸化作用によって活性酸素を除去し、脂肪の酸化を防ぐ大豆サポニンや、更年期障害を改善する大豆イソフラボン、鉄やカルシウムなど、大豆のもつ栄養素が多く含まれています。
女性にはうれしい栄養素なので、どんどん料理に使ってくださいね。

<特定原材料アレルゲン(7品目)の使用について>

がんもどきに小麦たんぱくと卵を使用しております。なお、その他のアレルギーにつきましては、個別に対応しますので、問い合わせください。

<食器について>

笠間焼は茨城県笠間地域で採れた粘土を使って作られる、関東で最も古い歴史を持つ焼き物。江戸時代中期、笠間藩・箱田村の名主であった久野半右衛門が、信楽焼の陶工 (長右衛門) から教えを受け開窯。特に栃木県益子町の益子焼は笠間焼の製法を受け継いでおり、笠間焼とは兄弟産地の関係。このほか、山形県山形市の平清水焼、栃木県馬頭町の小砂子焼などが笠間焼と関わりを持つ産地として知られています。「◯◯焼はこうあるべき」といった型にとわられず、作家たちが自由な活動を行ってきたことが、窯ごとに表情が異なる、現在の笠間焼の幅広さに繋がっています。

この陶器の美しさは、なんといっても、色合いです。また、紫がかった赤みがあることで、食材の色を引き立ててくれるのと、形状と厚みによって、重厚感を出してくれます。煮物にもデザートにも、汁物にも使える優れものです。

<合わせたい主菜>

脂が多めの魚であるサバやサンマはいかがでしょうか。煮物に入っているこんにゃくには脂肪を流してくれる効果が期待できるため、健康を気にすることなく、脂が多い魚でも美味しくいただけます。

<食楽の食べかた>

今回の煮物は、根菜類がたっぷり入っているため、水を足して、カレールウを入れれば、ヘルシーカレーの出来上がりです。全て火が通っていて、味もついているため、あっという間に美味しいヘルシーカレーが出来上がります。がんもどきは、実はカレーに入れるととても美味しいんです。和風な味が加わることでお蕎麦屋さんのカレーに…野菜嫌いのお子様にもおすすめです。

<合わせたいお酒>

根菜類とがんもどきの旨味には、純米酒のような米の旨味がある日本酒や、味がしっかりしたビールを冷やしすぎずに合わせるのがおすすめです。ペアリングにおいては温度によって感じ方も大きく変わってくるので、食べながら飲みながら温度変化も楽しんでみてください。

<本日の献立について>

「焼き筍のナムル」と「根菜の煮物」を組み合わせた理由ですが、煮物でも使える素材をナムルにしてあるため、シャキシャキな食感と、煮物のやわらかく味が染み込んだ美味しさを食べ比べできるため、楽しい献立になります。

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